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新旧iPad比較レビュー【第10世代 vs. 第9世代】

YouTubeにて新型iPad(第10世代)のレビュー動画の配信を開始した。
今回はこれまで利用していた第9世代iPadとのパフォーマンスを比較しながらのものとなり、その検証項目は普段使いからクリエイティブツール2種を加えた、割と実用性の高い(と思える)内容となる。

【2023/07/22追記】この記事で取り上げた新型iPadの無料プレゼント企画を期間限定でやっています。

以前の記事で散々酷評した新型iPadだが実際に使ってみるとやっぱりというかとてもイイ。デバイスから得られる体験は明らかに旧型よりも上で、M2 iPad Proに慣れていても速度的には何の不満もなく利用することができるのは嬉しいサプライズだった。

ただし、「速度的には」と書いたように快適に利用できるのは映像視聴やゲームなどといった「普段使い」に限ってのことであって、ここにモノづくりという要素が加わってくると話が変わってくる。

不条理なUSB-C事情

今回のモデルからこれまで採用していたLightning端子から汎用性の高いUSB-Cに変更されている。
これにより充電時だけでなく、ポータブルSSDのようなデバイスとの接続が可能になるといった多くのメリットが生まれたワケだが、Apple Pencil(第1世代)が刺さらず別途アダプターを購入する必要が出てきたり、形状はUSB-Cでも規格自体は2.0という信じられないほど古いものであるためとにかく転送速度が遅い、というかとてつもなく遅い。

外付けSSDから大きめの動画を再生しているところ。内蔵ストレージに保存したものを再生する時と違いカクついてスムーズに再生されない。
外付けSSDから大きめの動画を再生しているところ。内蔵ストレージに保存したものを再生する時と違いカクついてスムーズに再生されない。

ここらへんは廉価版という立ち位置の哀しさとでもいうのか、しっかり上位機種と差別化されているため、iPadをクリエイティブツールとして利用したいと考えている方はそこを踏まえた上で判断した方が絶対にいい。

A14チップで大幅にスペックアップかと思いきや…

もうひとつ、新型で解せない問題として「ベンチマークが安定しない」というものがある。
単純に新旧のSoC性能だけで見ると、A13 BionicからA14 Bionicに進化しているため「全方面で」性能が向上しているハズなのに、ベンチマークアプリであるGeekbench、Affinity Photoに内蔵されたベンチマークツールの両方で部分的に旧型よりもスコアが低く出てしまっている箇所があるのだ。

Geekbenchでのスコア。マルチスコアで新型が負けている。
Geekbenchでのスコア。マルチスコアで新型が負けている。
iPad版Affinity Photoに内蔵されたベンチマークツールでの結果。「結合、単一GPU」の項目に注目。
iPad版Affinity Photoに内蔵されたベンチマークツールでの結果。「結合、単一GPU」の項目に注目。

実際の使い心地としては、普段使いではメモリが3GBから4GBに増えたこともあって新型の方が快適なものの、いざクリエイティブ系のアプリを使おうとすると(グラフィック系のアプリでは)明確な差を感じることはできなかった。トータルで見れば当然新型の方が上だろうが、ここらへんはもう少しテストしてみる必要がありそうだ。

とはいえ、単純な性能の向上以外にも(ニッチかもしれないが)カメラ性能の着実な進化や音質の劇的な向上、超軽量で長時間の利用も苦ではないなど、新型ならではのメリットは確実にある。「安価な旧型で十分!(M2 iPad Proを持っている僕もそうだ)」という人が現時点では多数かもしれないが、上述した魅力が刺さる人には確実に刺さる。「価格」という最大のハードルを越えることができればとても魅力的なデバイスだ。

最後に、今回レビューしたiPadをヤムーポイントの交換対象としている。詳しくはこちらの記事を見てもらうとして、ぜひヤムーポイントの獲得にチャレンジしてみてほしい。

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