GFX100Sユーザーになって半年と少し、そのあまりの超高画質にすっかり富士フイルムファンな僕ががっかりした最近のトピックスが「Pixel Shift Multi Shot(ピクセルシフトマルチショット。以下PSMS)」。複数枚の写真データを専用のアプリを使い合成することで解像度の向上を図る機能のことで、GFX100Sでこの機能を利用すると最大で4億画素という、超超高画素な写真データを生成することができる。
試してみたらガッカリな結果に
これまでこの機能を利用するための環境を作るのが面倒で試していなかった(画面内に少しでも動くものがあるとうまく機能しない)が、話題の新機種であり僕も購入を健闘しているX-H2の商品紹介ページでPSMSについて言及している画像を見て、その解像感の低さに疑問を抱いたことをキッカケに重い腰を上げて試してみた。
細かい状況や設定は今後リリースする予定のレビューで説明するとして、結果だけいうとテストした範囲では無事4億画素に合成はできたものの、解像感は同等かそれ以下になり、ところどころに合成の不備が見つかるなど散々な結果になってしまった。
動揺の機能を持つカメラの中には動体補正を備えている機種もあり、多少ブレなどがあってもそこそこうまく処理してくれるものがあるようだがGFX100Sにはそれがない。それがあればいいのかと問われれば当然ノーだが、今回のテスト結果は拍子抜けというか現状の富士フイルムの未熟さ、機能的な未熟さをまざまざと見せつけられる結果となった。
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