Affinityスイートの最新アップデート「ver 1.10」がリリースされた。
対象アプリはデスクトップ版では「Affinity Photo」「Affinity Designer」「Affinity Publisher」の3製品。さらにiOS版「Affinity Photo」「Affinity Designer」の2製品で合計5製品が一斉にアップデートされたことになる。
今回のアップデートによる機能追加はほとんどなく、パフォーマンスの最適化に主眼を置いたアップデートになっている模様。
僕としてはこういうパターンのアップデートの方が嬉しい…が、今回のアップデートには大きな落とし穴があることが発覚。
テキスト周りで問題発生。使えないフォントや表示されないウェイト
現在Affinity User Group JAPAN(AUGJ)の中でメンバーさんに手伝ってもらいながら色々とチェックしているが、どうやら今回のアップデートによってテキスト周りに大きな問題が発生するようだということが分かってきた。
分かっているものとしては「9ウェイトあるヒラギノ角ゴシックが表示されない=使えない」「ウェイト部分が真っ白になってしまう。ただし、実在はしているようで選択して使用することは可能」(全てMac環境での症状)のふたつ。
この説明でピンとこないという人はこちらをどうぞ。なんともマヌケなことになっているのが分かってもらえるかと思う。
後者はまだ許せるが前者は大問題だ。なんせ9ウェイトもあって使い勝手のいいヒラギノ書体が利用不可となってしまってはダメージを受ける人はそれなりにいるものと考えられる。
以上のことから少なくとも現時点でのアップデートは避けておいた方が無難だ。ここまで分かりやすい不具合であればSerif側もすぐに対応せざるをえないはずなので近日中に修正される可能性が高い。
パフォーマンスの改善という点で見れば本当に魅力的な今回のアップデート、このテキスト周りの問題が修正されればより魅力的なツールになること間違いなしだ。
グラフィック制作・PVやYouTube用の映像制作をやりつつ、YouTubeでのチャンネル運営サポートやコンサルティング、勉強会といったことを扱ってます。
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