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目指すはYouTuber!最初に揃えるべき撮影・編集機材はコレだ 2017

目指すはYouTuber!最初に揃えるべき撮影・編集機材はコレだ 2017

突然だけど、これからYouTuberになるぞって方のために最初に揃えておくべき機材やアプリを紹介もとい強引に勧めていきマス。

何から買っていいのか、始めていいのか分からないYouTuber難民の諸君、誰でも揃えることができて簡単に使えるカメラ&編集アプリを紹介してくから騙されたと思って買ってみるヨロシ。

シチュエーションの定義

本題に入る前にまずは仮定としてシチュエーションを決めていく。

国内のYouTuberさんで1番多く実践しているのが「部屋で1人、じっとカメラを見据えてのおちゃらけトーク。カット編集をメインに、たまにテロップを加えて5分程度の尺で書き出してフィニッシュ」。このハウル動画1的な構成のコンテンツを制作する前提で進めていくことにする。

デジタル一眼かコンパクトか。ああ、悩み多きカメラ選び。

さてまずはカメラ。ないと何も始まりませんな・・・とはいうものの、画質的にはiPhoneで十二分なんだからiPhoneでイイじゃん(実際それでイイ場面もある)とはなりません。

その理由はiPhoneはあくまでもケータイでありカメラではない、これに尽きる。

確かに、iPhoneのカメラとしての性能はどんどん向上していてiPhone7になった現在では単純な画質で比較した場合4,5万ほどのコンデジではちょっと分が悪くなってきているのは確か。

でもね、じゃあ撮影中に電話かかってきたらどうするの?セットしたタイマーが鳴ったりFacebookの通知がきたら?着信はともかく、普通はそういった通知がこないようカメラアプリが配慮してくれるだろうけど万が一ということもある。せっかく長時間撮影した動画データを1回の着信で保存されずにパーになってしまう(経験あり)ことだってあるワケなのでiPhoneには過度な期待は禁物だ。餅は餅屋、撮影はその道一本のカメラに任せましょうってのが僕の意見。

で、じゃあそのカメラは何を買うべきなのか。そもそもコンデジにするかデジタル一眼タイプにするのかという悩みが出てくるワケです。

最初はコンデジスタートがベター。

カメラというものを良く理解している人ならいざ知らず、高いカメラが「iPhoneの高画質版」程度に捉えている人であれば悪いことは言わない、極力費用を抑えたスモールスタートを目指しましょう。高価な機材を買うのは撮影技術を学んでから、その知識があれば自分に合った最高の1台に出会えるハズ。それまでは我慢するのが吉。

というわけで、僕のオススメするカメラはカシオの「HIGH SPEED EXILIM EX-ZR3100」。

HIGH SPEED EXILIM EX-ZR3100

使い勝手が良くて初めてのYouTube動画撮影には持ってこいの「カシオ HIGH SPEED EXILIM EX-ZR3100」。

このカメラ、kakaku.comでの最安値が27,600円(執筆時)とかなり安価。撮像素子がちょっと大きめの1/1.7型CMOS2(裏面照射型)だから明るくない室内でも比較的画質の劣化を抑えて撮影可能。そして自撮りに特化した機能として液晶モニターを前面に向けて撮影できるのが個人的に最大のオススメポイント。

業務での撮影でもそうだけど、全体の構図とか自分がどう映っているのかを把握しながら撮影できるというのは結構重要で、これが確認できるモニターがあるのとないのでは演技のしやすさだけじゃなく作品のクオリティー、モチベーションの向上にも関わってくるので決して疎かにしてはいけないのです。

なお、EX-ZR3100は2016年に発売されているモデル。最新機種としては「EX-ZR3200」があるにはあるけど性能差はほんのちょっと。価格差もこれまたわずか2,000円程度だけど敢えてEX-ZR3100をオススメしとく。画質もそこそこ良く操作時のレスポンスも良好、スーパースローで作品制作も可能。カシオ、イイ仕事してますな。

三脚選びは程々に。

じゃあ次、三脚。軽視されがちな三脚だけど液晶モニターと一緒で長い付き合いになることが多い機材の1つ。あまり高いものは必要なくともハズレだけは避けて通りたいところ。

過去にいくつかの三脚を使ってきた身から言わせてもらえば1,000〜2,000円程度の激安三脚は軽すぎてちょっとした刺激でフラフラするわ決まった角度で固定出来ないわで全く実用的ではない。
そんな使えないものにお金をかけるくらいなら最初から5,000円以上のものをチョイスしておく方がいい。この価格帯のスペックであれば後々もっと高価な三脚を買い足したとしてもサブ機として活躍してくれるからね。ってワケでオススメはMactrem(マクトレム)のコレ。超安いのにアルミ製で適度な重さ、しっかりした作りでコンパクトかつデザインもグッド。何も考えずにこれ買っとけってカンジ。

Mactremの三脚

webサイトすら見つからない怪しいメーカーの怪しい製品だけどモノは悪くないから許す。

案外最初に必要ないモノたち

なに、カメラと三脚の次は照明が欲しい?マイクが欲しい?

世まい言を。まずは中身(コンテンツ)をしっかりしたモノに成長させてから出直してこいってなもんですよ。中身が伴ってなくて見てくれだけイイっていうのは場合によっては悪い印象として捉えられてしまうことがある。段階を踏むという意味でも最初はカメラと三脚だけでどこまでやれるのかを突き詰めてみよう。

だけど、当然照明とマイクは映像制作にはマストアイテム。軽んじているのではなくむしろその逆で超重要なキーアイテムだからこそきちんとした目的を持った上で購入した方がいい。

編集用PCは低性能でも構わない?

もちろんある程度の性能を確保してもらわないとどうしようもないけどメモリが8GBくらいあれば「まあなんとかなるかもネ」といった具合。

撮影した動画データの素性にもよるけど一応の理想としては、

  1. 4コア以上のCPU
  2. メモリは8GB以上。できれば16GBは欲しいところ
  3. ディスクリートGPU3が搭載されてればなお良し
  4. なるべく高速な外付けHDDかSSD

Macをお使いの方であれば5年くらい前のMacBook AirでもフルHDの映像素材(H.264)をFinal Cut Pro Xを使って快適編集ライフを送れるハズだけど4番にある外付けのストレージはほぼ必須と考えていい。

それ以下なWinな人は・・・買い替えかなあ(小声)。

敷居が下がりまくりな高機能編集ソフトたち

DaVinci Resolve一択です。オシマイ

DaVinci Resolve

近ごろ世界最高のカラコレ性能の他に立派な動画編集機能まで備えてしまったDaVinci Resolve。もはや敵なしか!?

近ごろ編集ソフトが安くなったなあと思ったのもつかの間、なんとこのDaVinci Resolveが無償になり次にオススメのHitFilm Expressも無償。どちらもMac/Winに対応しているし狂っているほど高機能・高性能でPremiere Elementsのような初心者丸出しなソフトの出る幕は一切ない。しかも2つのソフトはその気になれば業務でもバリバリ使えるし、さらに有償版がある(安い)から蓄積したノウハウをそのまま流用して上の表現を目指せるという嬉しい特典付。

Windows ムービー メーカーでいいですかとな?そんなもの窓から投げ捨ててしまった後はカラスかタカに運ばれてどこか南の島の沖合あたりで落とされてしまえばいいんだ!!

僕が公私共に使っているのはDaVinci Resolve(有償版のStudio)。使い方に若干のクセがあるけどなあに、単純なカット編集くらいだったらものの10分もあれば覚えられるハズ。「世界最高のカラコレ4ツール」として有名なだけあってきちんとしたデータであれば恐いほどルックを変えることができて最高にクールなソフト。

サムネイル作成やテロップ作成に大活躍。画像編集ソフト選び

世に出回っている映像は多かれ少なかれ画像編集ソフトが関わっている部分があると考えていい。最も分かりやすいのがテロップで、これを動画編集アプリの標準機能では作らずに(Photoshopのような)画像編集ソフトで見栄えよく作ってしまうというもの。

YouTubeともなるとこのテロップに加えてサムネイル作成という手間も発生していしまうため無償・有償を問わずなるべく長く付きあえそうなものをチョイスすることを勧める。

資金に余裕があるならAdobe Photoshopでもいいかもしれないが、最近のPhotoshopは無駄機能が増えすぎたために動作があまりにも重くなってしまっていて4Kモニターなど一部の高解像度モニターを使っている人だとストレス青天井になってしまう可能性大。そこでオススメなのがSerifからリリースされているAffinity Designerだ。

Affinity Designer

マシンパワーを使いまくるモダンアプリ。最高にクールな使い勝手と直感的なインターフェイス。

元々Mac用としてリリースされていたものを2016年後半にWin用もリリース。マルチコア使いまくりのOpenGL使いまくりで動作がメチャクチャ速いのが特長。AdobeでいうところのIllustratorに近しい機能を持つアプリだけどちょっとした写真の加工までこなすことが可能。

機能的には業務でも利用出来てしまうほど高機能、これで不満を覚える人が10人いるとしたらそのうち9人は自分自身の知識と技術のせいだからgoogleさんと要相談な人だ。

価格はたったの6,000円(税別)かつ安心の買い切りタイプ。指がへし折れるほど使い倒しちゃってください。

余談だけどGIMPとかそういったのは辞めておいた方がいい。色々メリットはあるのは認めるけどUIが・・・こんなんじゃ僕はクリエイティブなんてできやしないんだい!!

インターネット回線でモバイルは厳禁。固定回線にしとけ

一見地味な話題だけど重要なのがインターネット回線。

モバイルじゃどんなに頑張っても現在主流の光回線の通信速度には遠く及ばない。動画配信をしているとその作業量の多さからスケジュールは常にカツカツ。配信日時ギリギリにアップになることも日常茶飯事なためモバイル回線だと配信が間に合わないことも増えてくるだろうし、せっかく長時間かけてアップロードしたデータもエラーなんて出ようものなら涙の再アップロード。これじゃあ定時の配信なんてできるわけないし帯域制限もコワイコワイ。

ちなみにうちはNURO光(2Gbps)。動画のやり取りにはこれくらいあった方が何かと安心デス。

結局最後はやる気次第

色々思うところがあって書き始めてみたはいいものの、気がつけば超長文になっていて指も痛むワケだなと。

映像制作がますます身近になっていく今、これから始めてみようという人の助けになればちょっと嬉しいし、その人が僕も羨むような映像作品を発表してくれたらもっと嬉しい。

これから業務としての映像業界は価格競争やら何やらでどんどん厳しい時代になっていくと思う。それこそ10年ほど前のWeb業界と同じように大幅な単価の下落、求められる仕様の高度化などなど・・・そんなことを考え出すと自分の子供含め他人にもこんな制作業なんて勧めたくはないのが本音。

でもね、業務での映像制作ではなくてプライベートな映像作品が未来を切り開ける今ってモノには大きな期待を持っていて、もっとそこに飛び込んでいく人が増えて欲しいと考えていたりする。多くの職業がロボットに取って代わられるのが確定した現在、じゃあ自分がオンリー・ワンになってやろうジャンって人が僕は大好きなのでした。


  1. HAUL VIDEO(ハウルビデオ)。ホールビデオともいう。気の赴くままに片っ端から買い物することをハウル(HAUL)というそうで、名だたる女性YouTuberさんたちが買い漁ってきた商品を楽しげに紹介していくスタイルのことを指す。 ハウル動画で検索するとハウルの動く城ばかり出てくるけどモチロン関係はない。
  2. いわゆるカメラの目玉に当たる部分で、これが大きいほどノイズが出にくかったりキレイなボケを表現出来たりする。一般的には高価なカメラほど大型の撮像素子を搭載。
  3. GPU(ビデオカード)がきちんと単体で装着されているということ。今どきのPCはこのGPUをCPUの中に収めちゃってて単体のGPUは省いてしまう傾向にある。単体のGPU、コストは上がるけど動画編集では超重要なパーツなのでPC購入の際はお気をつけあれ。
  4. カラーコレクションの略。映像全体の色味を変えたり、指定した部分のみの変更をすること。超楽しい。

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