”オンラインコミュニティーStep2”

モンスターNAS『DiskStation DS3622xs+』購入記

日頃映像編集をしている人間にとっては常に身近な話題であろう「ストレージ容量が足りない問題」。
この辺の問題は10年ほど前に購入したPromise Technologyの「Pegasus2 R6(18TB)」を筆頭に、都度外付けSSDを購入するなどしてしのいできた。

我が家に来たばかりの頃のPegasus2 R6。10年近く経った今でも元気に稼働してくれている。
我が家に来たばかりの頃のPegasus2 R6。10年近く経った今でも元気に稼働してくれている。

とはいえ30TB以上用意してもその気になればあっという間に埋まってしまうのが映像制作の怖いところ。人や企業によってデータ管理に対する考え・アプローチは違うと思うが、僕の場合は案件が終了してそれなりの期間が経過したら削除しても問題ないデータは極力Google Driveに保存するようにしており、それでデータの保存問題のほぼ全てを解決できたつもりでいた。

ところが、そんなGoogle Driveにちょっとした問題が発生してしまい状況が一変(詳細は割愛)、急遽新たなストレージ、それも10年程度の利用を見据えた「超巨大なストレージ」を探すこととなった。

超高性能NASが前提の製品探し

そんなわけで購入する製品探しの旅に出かけることになったわけだが、Pegasus2 R6のように10年近い付き合いになる可能性もあるので変にケチって製品寿命の短いものを選びたくない――そんな想いからある程度の予算を用意してでも高速なストレージを、それも将来に起こり得る様々な使い方を想定して今回はNAS(Network Attached Storageの略。HDDを大量に積めるPCみたいなモノ)を購入することを決意。
十数年前に業務やプライベートで利用していたNASは安価な製品だったこともあってとにかく「超」低速。個人で購入した物は買ってすぐに押し入れ行きになってしまうほど使いどころに困ってしまう製品だったが、技術が発達した今ならそんな製品も少ないに違いないし予算も当時の50倍ほども用意した、これなら間違いはないはずだと自分で調べるだけでなくネットワーク関連に詳しい小町さん(同じDaVinci Resolve認定トレーナー)を半ば強引に捕まえての購入相談。様々な選択肢を検討した結果Synology(シノロジー)の「DiskStation DS3622xs+」を購入するに至った。

amazonにて購入したDS3622xs+。在庫が枯渇しているようで到着に2週間近くも要したデカブツでとにかく重い。
amazonにて購入したDS3622xs+。在庫が枯渇しているようで到着に2週間近くも要したデカブツでとにかく重い。

DS3622xs+に搭載できるHDDの最大数は12(最大読み込み速度は4,000MB/s以上も出るらしい)。CPUにXeonを採用している高性能NASで、メモリは小町さんのアドバイスに従い標準構成の16GBに16GBメモリをプラスして32GBとしている。

追加で購入した16GBメモリ。Xeon用かつ純正品ということもあり容量の割にはかなり高め。
追加で購入した16GBメモリ。Xeon用かつ純正品ということもあり容量の割にはかなり高め。

これでガワはそれなりに立派なモノになったが次はこいつに組み合わせるHDD。
今では大分減ったメーカーの中から選んだのは過去最も購入数の多かったウェスタンデジタル。本当はデータセンター用のハイグレードモデルの20TB版を購入したかったがそこは少しケチってNAS用のこちらを購入、購入数は6つで到着までにはこれまたかなりの時間を要した(DS3622xs+とHDDはどちらも取り寄せ扱いだったため)ので不安になることも何度かあったが先日ようやくHDDが到着。

これでセットアップができると思って開梱したら中身はこんなカンジになっていた。

何のシールや記載もない緩衝材入りの箱4つ(ナゼか1番下の箱だけカタチが違う…)に、

「箱がなくなっちゃったからとりあえずプチプチ追加しといたよ」感のある若干剥きだしたやつが2つで合計HDD6つ。
40万円を軽く超える高価なHDDが結構雑な梱包で届いたことに衝撃大。幸い無事動いてくれているからいいものの今後1,2年は安心できそうにない。

とまあ、こんな具合で無事セットアップが完了し徐々にデータの移行を進めているものの、実はハブとLANケーブルをMacと接続するためのDockやらは購入していない。

というのも来年登場するであろうM3 Maxチップを搭載したMac Studioの購入を考えていて、そうなれば10GbEを介した高速通信を今の段階で高額な費用を支払って求めるよりも、Mac Studioが登場するまでの間はDS3622xs+はあくまでもただのデータの最終的な保管庫として利用し、作業用のストレージをPegasus2 R6のままでいけばいいと判断したためだ。
幸いPegasus2 R6は現在でも通用するデータ転送レートを誇っている(読み書きともに500MB/s以上は出る)ので特に支障はないし、無線LANが原因で全く速度の出ないDS3622xs+もクラウドストレージ的な使い方や外注先へのデータ渡しなどでは十分に活躍してくれそう。

かなりの出費になってしまったが今後このNASを活用してどういう働き方をしていくか、機材に頼るだけではなく活用していくための工夫が求められるし、結果としてビジネスや自分自身の成長に繋げていかないとペイできないなあなんて考えてしまう小市民であった。

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