”オンラインコミュニティーStep2”

快適なカラグレ探求のためにMini Panel導入

つい先日のエントリーで高額な機材の購入に関する話題を扱ったが、実はその直後にDaVinci Resolve Mini Panel(以下「Mini Panel」)という、知る人ぞ知るニッチな製品も購入していた。

Mini Panel外観。それなりに大きく重い、あるだけで気分がアガるコントロールパネル。
Mini Panel外観。それなりに大きく重い、あるだけで気分がアガるコントロールパネル。

この製品、DaVinci Resolve専用のハードウェアコントローラーでカラコレ・カラグレのための機材。ついでにいうと3モデルある製品群の中で真ん中にあたり価格は10月4日時点で33万円程度となる。

購入動機は業務効率化というよりは、どちらかというと「より深いカラーグレーディング探求」のためだ。

「DaVinci Resolve専用パネルだからこその一体感」を求めて

今ではソフトウェアとしてのDaVinci Resolveが知られることになったこともあり、オプションとしてDaVinci Resolve専用ハードウェア、特に色補正に関する製品が複数販売されていることを知らないユーザーは多いんじゃないかと感じている(映像制作者同士で話してても一切話題に出ることがない)。

もともと大規模なカラーグレーディングシステムとして販売されていたDaVinci Resolveなのでハードウェアコントローラーがあって当然ではある。それが10〜400万円という高額商品なために多くのユーザーの目に留まることがないというだけなのかもしれないが、DaVinci Resolveはそれらハードウェアを前提として、というよりも「一体化したシステム」として開発されている側面が強く、実際専用パネルを利用することによってソフトウェアオンリーで操作する時に発生する煩雑な操作をより直感的かつシンプルに、マウスやショートカットでの操作なしにスピーディーに作業することが可能になる。

そのことはMini Panelを大分前にブラマジから借りてテストした時から理解できていたので「カラグレで稼げる、もしくは稼ぐ気になった時に買おう」と心に決めていた。

普段はマウスとキーボード操作のみでグレーディング作業をしているが、DaVinci Resolveを、カラコレ・カラグレをより深く探求するにはやはりフィジカルコントローラーを介した方がその本質に近づきやすいだろうとの考えからここ1,2年ほど前からなんとなく購入のタイミングを伺っていた折、たまたま購入に至るキッカケがあったというわけだ。

パネル手前側に配置されたトラックボール。主に色補正に関するプライマリー処理のために使用。マウスを使った操作よりも断然楽でとても気に入っている。
パネル手前側に配置されたトラックボール。主に色補正に関するプライマリー処理のために使用。マウスを使った操作よりも断然楽でとても気に入っている。

今回購入したMini Panelは基本的な色補正のための「プライマリー」だけでなく、特定の色に関する処理を行う「セカンダリー」までをカバー。基本的にはパネル手前側にはプライマリー用のトラックボールやコントロールノブが、パネル奥側、ふたつの液晶モニターとその上下左右に配置されたノブやスイッチ類はセカンダリー処理のためのものだ。

これらを使えばボタン一発で映像をフルスクリーン表示に切り替え、そのまま大きな画面表示のままで色補正を進められたり、ノードの追加やクリップの移動など様々な処理を行えるようになることもあり、手首に対する負荷がとても低い。ここらへんは日々長時間制作業務を行う人間にとってはありがたいに違いない。

パネルの奥側にあるのがセカンダリー用のノブ・ボタン類。
パネルの奥側にあるのがセカンダリー用のノブ・ボタン類。

購入から2週間ほど経過したが手に馴染めば馴染むほどその利便性を痛感、もうマウスとキーボードだけを使った作業はやりたくなくなってしまった。
使い勝手以外に関する雑感としてはまず何よりもカッコイイ(重要)、作業部屋にあるとグッと秘密基地感が出てモチベーションが上がってもうそれだけで楽しくなること間違いなしだ。
あとは、こいつで作業していると周囲から仕事がデキる人みたいに見られそう、というのも意外にポイント高いかも…さすがに邪道か。

結論として、万人にオススメできる機材ではないがDaVinci Resolveを極めてみたい、制作するという行為を今以上に楽しんでより良い作品を作っていきたいという人であれば十分対価に見合った感触を得られるはずだ。

最後に余談。
Mini Panelを買おうと決めたキッカケの話になるが、Mini Panelの上位グレードであるAdvanced Panelの中古品が1ヶ月ほど前にヤフオクで出品されているのを発見。元値が400万円を超えてくる高額商品を格安で購入できるかもしれないということで予算100万円を握りしめオークションに参加するもあと一歩のところで惜敗、110万円ほどで他者に落札されてしまった。

その時、少しの悔しさはあったもののカラグレのために100万円もの大金を使う気概があるのであれば下位グレードであるMini Panelを買うことくらいワケもないという、よく分からない心境に陥ってしまいすぐさまRockOnで購入したという次第。

自分の金銭感覚がコワイ。

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