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映像制作、ヒトとAIの共生はどうなる?

こんにちは、大嶺です。

日々映像制作に向き合い、色々な方面から情報を仕入れていると感じる「2026年以降の映像制作像」について書いてみます。

これは2,3年ほど前から感じていたことではありますが、今、映像制作の現場は物凄いスピードで進化・変化していて人の手から離れつつあります。

それは悪い意味だけでなく良い意味も含んでいると考えていますが、個人的に今年(もしかしたら今後数年間にわたって)の映像業界を象徴する2つのキーワード「生成AI」に関する私見と、それに相対する「人間らしさ」をテーマとして、「映像制作者はかくあるべし」なんて偉そうなことをいうつもりはありません、あくまでも「自分ならこうしていきたいな」という話をしていきたいと思います。

AIを使いこなし、感性&個性で勝つ

1. 生成AIは「敵」か「魔法の杖」か?

数年前まで「AIで作った映像」といえば、どこか違和感のある不気味なものでした。しかし、今のAI(Veoや最新の動画生成モデル)は、僕なんかじゃすでに実写と区別がつきません。

そんな生成AI、コイツが登場して変わったことといえば例えば、

  • 何が変わったのか?:ゼロから映像を作るだけでなく、既存の素材の「ライティング調整」「背景の差し替え」「映り込みの除去」といった従来高度な技術を要する作業がほんの数秒で完了。
  • 制作者のメリット:これまで編集作業で大きな負担になっていた「撮影ミスによる再撮影」や「単純作業」からの解放(というより現段階では軽減が正しいかも)。

登場してまだそう時間の経っていない状態でこれですから10年後といわず2,3年後にはさらに想像を絶することができるようになっている可能性大。そういう意味ではなるべく早い段階でAIツールに触れておき、自分の優秀なパートナーになってくれるかどうかを少しずつでも試していくべきだと思います。

2. 「AIにできないこと」に価値が宿る

ゼロからグラフィックや映像を生み出す生成AIですが、その完璧すぎる映像や写真は時々薄気味悪さを感じさせることがあります。
そこを努力とノウハウで薄めていくのがある種のコツなんでしょうが、今後は「人間らしさ・人間くささ」みたいなものが今よりも重要視されていく、あるいはそのきっかけになるんじゃないかという気がしています。

最近SNSの広告でも生成AIを利用した不思議な映像が出回り出しているようですが、個人的にこの手の映像(猫が踊り出したり豹が子猫を助けたりするようなヤツ)はもう食傷気味でウンザリ、キレイじゃなくてももっとフツーの写真や映像の方に「イイね!」を押してしまう自分がいます(僕だけ?)。

そんなわけで以下、

  • 完璧すぎる映像の落とし穴:AIが生成する映像は、時に「綺麗すぎて(同じようなものが多すぎて?)記憶に残らない、気持ち悪い」ことがある。
  • 人間らしさという武器
    • あえて手ブレを残したリアリティ
    • 意図的な露出アンダーによる情緒的表現
    • 現場の熱量が伝わるインタビューの「間」
    • コンテンツの持つストーリーを伝える「背景」

クオリティーでは生成AIに敵わなくてもAIはまだ人間性やストーリーを持つに至っていません。それを考えれば同じ土俵で戦うのではなくやっぱり自分のパートナーとしてより良い作品を作るためであったり業務を効率化してくれるアシスタントだと捉えていく方がポジティブでいいのかなと。

3. SEOとSNSで勝つためのコンテンツ戦略

今、シェアされる映像には共通点があります。それは「共感やプロセス(ストーリー)、人間性」が見えることだと考えます。

それらを自身の作品、もしくは業務案件に盛り込むために人間と生成AIの役割を自分なりに分類してみました。

項目AIが得意なこと人間にしかできないこと
企画トレンド分析・構成案作成独自の体験に基づいたコンセプト・個性の発揮など
撮影自動追尾・適正露出維持被写体との信頼関係・偶発的な奇跡
編集カラーマッチ・ノイズ除去・足りない分の尺の追加・不要な部分の削除など極限まで洗練した繋ぎ

表にしてみると今まで自分が苦手、もしくは後回しにしていた作業の多くを生成AIに任せることができる(=同じ時間内であればより多くの作業をこなすことができる!)ことを再認識、こうしてみると生成AIと仲良くなれそうな気がしてきます。

AIを使った機能の一部はすでにDaVinci Resolveにも搭載されていますが、そんなDRも今後は万能感溢れる「AI機能」を搭載していくんでしょうか、面白そうだと思う反面、DaVinci Resolveはトンカチやカッターのように手に馴染むツールであり続けてほしいという思いもあり複雑なところ。

理想としてはいかにもAI!な機能はサードパーティーに任せ、DaVinci Resolveは今の路線のままAI機能は極力控えめにしてもらえることでしょうか。

まとめ:ツールは最新、魂はアナログ

最後に、僕たちはある意味最高のツール(格安!)を手に入れた状態に置かれているわけですが、それがすぐさま「最高の表現者」であるとは考えていません。

大事なのは全部をAIに任せるのではなく、ある一定の節度を保ちつつ自分自身がやりたいことや目的を達成するためにそれをパートナーとして迎え入れることじゃないでしょうか。

片っ端からAIに丸投げしておいて「これオレの作品、モチロン権利はオレのモノ!」なんて言っていたら…制作者として恥ずかしいじゃないですか。

どうかずっと自分が楽しめる映像制作の「プロセス」と「カタチ」が残り続けることを願います。

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