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「Comica CVM-V30」、格安ガンマイクレビュー【FAST REVIEW】

Comicaさんからの依頼を受けてガンマイクである「CVM-V30」のレビューを行った。
実売価格6,000円未満(注:動画配信時の価格。現在は多少値上がりし6,000円と少し)の外付けマイクはデジカメ内蔵のものとどれほど違うのか、業務に利用できるクオリティーなのか、そしてYouTuberにとってこのマイクは買いなのかということに着目してレビューをしていく。

質感はチープながらも価格以上の機能を提供

Comicaさんはカメラ用機材を手広く扱っておりスライダーにフラッシュトリガー、マットボックスまでもかなりの低価格で提供している少し珍しいメーカーだ。CVM-V30はそんな中の一製品であるが、開封してみての第一印象は「価格なりの品質」といったものだった。

開封。同梱物はほとんどなくいたってシンプル。
開封。同梱物はほとんどなくいたってシンプル。

サイズ・重量はともかくとして全面プラスチックな本体部分は高級感がなく、購入した時の満足感は低い部類に入ると思う。ウインドスクリーンを取り外してみると溶接ミスなのか収音のためのメッシュ部に穴が空いておりここらへんも大分マイナスポイント、この時点で品質に関しては気にしないという人以外にはこのマイクはおススメできない。

ただし、機能性に関してはショックマウントもきちんと役割を果たすし強度に関しても不安を感じることはない。感度調整(+10db)とローカットフィルターのための物理的なスイッチがあるので多少劣悪な環境でもマイク側で調整ができるようになっているのはありがたい。動作させるために単4電池2本を必要とするのでプラグインタイプのものと勘違いして購入すると少し面倒に感じてしまうかもしれない。

本体背面にはゲイン調整やローカットフィルターのためのスイッチで音質の調整が可能。
本体背面にはゲイン調整やローカットフィルターのためのスイッチで音質の調整が可能。

肝心の音質は「デジカメ内蔵マイク以上、AM133未満」

さて、肝心の音質だが今回CVM-V30との比較対象をトマト屋さんから貸してもらったα6300(の内蔵マイク)と以前レビューさせてもらった「LIVE STREAMER Mic AM133」としている。
結果は動画の方を観てもらえれば分かるように、α6300の内蔵マイクよりは大分優秀、そしてAM133よりは多少劣っているという結果になった。

借りたα6300に取り付けての音質テスト。
借りたα6300に取り付けての音質テスト。

Α6300の内蔵マイクはいいとして、AM133とは指向特性の違いからかピンポイントの音を拾いづらいという印象受けることと、プラグインタイプのAM133以上にホワイトノイズが発生しているように思われるが、価格差が倍近いということを考えれば妥当な結果といるのかもしれない。

僕なりのまとめとしては、YouTuber志望者が最初に揃えるべき機材という意味では十分にその役割を果たしてくれるレベル。音の重要性は軽視されがちだが映像コンテンツのクオリティー(没入感といってもいい)に大きく影響を与える要素だけに、これからYouTubeでの作品を配信していきたいという方であれば個人・企業関係なくチェックしておいて損のない製品だ。

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