―BMPCC 4K、Blackmagic Designのことだから9月に販売開始なんてできるワケないよ。良くて年内発売じゃない?―なんてことを言っていた某トマト農家の息子さんの予想を(良い意味で)裏切ってそのBMPCC 4Kが9月28日から販売開始されているらしいと下記のサイトを見て知った。
【鈴木佑介のLook AHEAD -未来に備える映像制作-】Vol.09 BMPCC 4Kはフルフレームミラーレス動画時代への処方箋【PRONEWS】
https://www.pronews.jp/column/20181002120039.html
Blackmagic Designとしては当初の発表通り発売してるんだからわざわざ大々的に言うことでもないだろうってとこなのかもしれないが、購入予定組の多くがこのカメラがスケジュール通りに発売されることなんてまずないと考えていただろうことを考えると、せめて自社サイト上ではきちんとアナウンスして欲しかったところ。
僕個人としては遅まきながら8月頃に予約していたこともありBMPCC 4Kが予想外に早く出荷された事実は素直に喜べるが肝心のBMPCC 4Kは手元にない。世界的に品薄状態だそうで予約を入れたタイミングを考えると年内に届けばラッキーといったところか。
そもそもBMPCC 4Kってナニ?
BMPCC 4KはBlackmagic Pocket Cinema Camera 4Kの略で、初代機が発売されたのが2013年、それから5年経過し2世代目として登場したのが今回のBMPCC 4Kとなる。
このカメラの凄いところは名前から分かるように4K撮影が可能・・・なワケではなく、それでいてRAW撮影可能。それでいてコンパクト。それでいて安い(税込でおよそ16万円ほど)。それでいてDaVinci Resolve Studioが付属している・・・「それでいて」尽くしのモンスターカメラで、公表されているスペックを額面通り受けとるとソニーのα7シリーズやパナソニックのGH5も完全に霞んでしまうほどエポックメイキングなカメラとなっている。
案外ノイジーなBMPCC 4K?
さて、発売されて間もないBMPCC 4Kだが、早速YouTube上には開封動画やBMPCC 4Kで撮影した各種動画が並び始めている。
BMPCC 4Kの映像品質を確認する意味でいくつかの動画を観てみたが、そのほとんどは素晴らしくシネマカメラの名の通りテレビとは違う、一種独特の世界観を映し出している。
ここまではある程度予想していた結果ではあったものの、実際に市場に出回ってみると「もうURSA Mini 4.6Kを担いで街に繰り出さなくてもこんなに凄い映像が撮れてしまうんだな」と胸が熱くなってしまった。
ただ、気になることはある。胸を打つ映像美が多く流れている中で、ごく一部の動画ではシャドウ部にかなりのノイズが乗っているシーンが見受けられた。
その動画のシチェーションとしては職人が作業している風景を撮影しているもので、映像の中に特に強いコントラストがあるわけではない。全体的にうっすら暗い程度の明るさになっている中で部分的に不自然なほどのノイズが乗っているのだ。
撮影の質自体は決して低いものではなく作品性の高い映像だったのでカメラマンの腕に問題があるとは思えないが、これが単なるカメラの個体差によるものなのか、はたまたBMPCC 4Kが想像以上にじゃじゃ馬ということなのか、ここらへんは早く実際にテストの場を設けなければならないなと思う。
BMPCC 4K、早く届け。
グラフィック制作・PVやYouTube用の映像制作をやりつつ、YouTubeでのチャンネル運営サポートやコンサルティング、勉強会といったことを扱ってます。
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