深夜に開催されたBlackmagic Designの発表会イベントが終わった。
過去に例を見ないほどの大量の新製品ラッシュ、しかも目を見張るような魅力的な製品が数多くあり、一緒にイベントを視聴していたメンバーの中にはすぐさま購入を決意する者もいたりしてとにかく盛り上がった。
当然僕も大盛り上がりモニターの前で大歓喜。ここでそれら製品名とその魅力を羅列するのもアレなので特に印象深かったものを書くとまずはMicro Color Panel。
iPadでも使えてしまうという完全ポータブル仕様(重量たったの1.2kg弱)となり、それでいて最上位グレードであるAdvanced Panelの機能を一部移植されセカンダリーまでのカラーグレーディングにも対応するという大きな進化を遂げた。
なのに価格はこれまでよりも2,3万円ほど安くさらに手に入れやすい…これは本当に最高…と思いきや、どうやら有償版DaVinci Resolveは付属しないらしい、ちょっと残念。
なお、今回Micro Color Panelと入れ替わるカタチで姿を消したMicro Panelだが、意外なことにまだディスコンとはならないようなのでブラマジに問い合わせるなどすれば購入できるのかもしれない。
そして何といっても3つのカメラたちで、登場したのは「URSA Cine 17K(今年後半に発売予定とのこと)」「URSA Cine 12K」「PYXIS 6K」。
ブラマジの岡野さんによれば今回のURSA Cine 12Kにさらにその上をいくURSA Cine 17K(なんだそりゃ)、この2台は「全部乗せ」とのこと、とにかく現時点で最高のパーツを使った結果価格がこんなことになっちゃいました的モンスターらしい。
ともに超・超画素機ながらも16ストップものダイナミックレンジを誇っているあたりフルサイズセンサーの出来にはかなり期待ができそう。
思い返せば前機種(に該当するのか?)であるURSA Mini Pro 12Kに否定的だったのはセンサーサイズがAPS-Cだったことや時期的に早すぎるという思いがあったから。それが撮像素子がフルサイズになり他社製8K機もポツポツ出てきた今であればある程度のクオリティーが担保できるんじゃないかと期待しているので今回の新型は気になっているし気に入ってもいる。
試しにサンプルのクリップをダウンロード・チェックしてみたがURSA Mini Pro 12Kとは段違いの瑞々しさ。自然だけど強烈にシャープ、そしてダイナミックレンジも確かに広くカラーグレーディング時の柔軟性はやっぱりブラマジ製品ならではだと感動した。
DaVinci Resolve 19のパフォーマンスも上がっているのかグレーディングした12Kのクリップでもそこそこ滑らかに動いてくれる、以前であれば素のクリップに少し手を加えただけでコマ落ちが発生していたことを考えればこれまた歓迎すべきサプライズ、初見の感想としてはURSA Cine 12Kは本体スペック・実データともにかなりの好印象となった。
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それから忘れてはならないのがPYXIS 6K。
僕のまわりの映像制作者は軒並み大絶賛、熱い視線を向けている。価格もなんとか50万円を下回り気がつけばライバル機RED Komodoの半額以下というチャレンジングな価格設定でこれは売れないはずがない。
ちなみにPYXIS 6Kという名称、どうやら昔Fairlightのコンパネで使われていたものとのこと。今では馴染み深いURSAも昔のCintelスキャナーの名称だったということなのでネーミングルールは同じということになる。
これら製品、資金に余裕があるなら全部欲しかったりするがその資金はないし、そもそもそんなに買ってどうする(特にMicro Color Panel)という話でもあるんで我慢。
URSA Cine 12Kの性能のままでMiniが出たら(URSA Cine Mini 12K?)それはさすがにすぐに買ってしまうかもしれない。
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