「M1Xチップを搭載したMacBook Proが出るらしい」、この噂はM1 MacBook Airやらが登場した頃から流れていて、その具体的な構成やベンチマークなども出ていたワケだけど、個人的には最初にMシリーズを搭載するMacBook Pro 16インチモデルはM2Xを搭載してくると考えていたので先に書いた噂は全然頭に入ってこなかった…ものの、考えてみればM1 MacBook Airたちとリリース時期をズラして出すのが当然とすると、例年4〜5月頃に新型MacBook Proを出しているAppleのことだから動きがあるならもうすぐか、と思い立った。
ディスクリートGPUはナシ。現状の噂の「？」
最近出てきた噂によると、CPUはクロック周波数はM1と同様でありつつ高性能コア（Firestorm）が倍の8コア、高効率コア（Icestorm）がそのままで4コアとなり合計12コア、ベンチマーク上のスコアではおよそ2倍の差になるらしい。
ここで素朴な疑問を少し書いておくと、確かiOSデバイスに使用されているAシリーズはA11から高性能コアと高効率コアを同時に駆動させてパフォーマンスを叩き出せるようになっていたハズ（それ以前はどちらかしか駆動させられない排他的なモノだった）だが、M1Xとされるベンチマークスコアを見ると「Mシリーズは高負荷なアプリを利用する時は高性能コアしか駆動しない排他利用」と思えてしまうが、まあ所詮は噂なのでここはスルーしておく。
個人的関心事と直結しているが、ここで気になるのはSoCのことではなくディスクリートGPUの存在だ。
Mac ProやiMac用なのかもしれないがAppleが自社でディスクリートGPUを開発しているという噂もまた以前からあった。「省電力でハイパフォーマンス」をAppleシリコン搭載Macの売りにしている同社のことなので、仮にディスクリートGPUを出したとしてもそこだけ「電力喰いで爆熱（でハイパフォーマンス）」というようなことにはならないはずで、そういった点を考えてハイグレードモデルのMacBook ProにはディスクリートGPUが搭載されるに違いないと考えている（M1Xオンリーなら13インチモデルにも簡単に搭載できそうだし）。
そんなGPU性能だが、仮にM1Xオンリーで16インチモデルが出るとすると（噂通りなら）僕が今利用しているモデル（AMD Radeon Pro 5600M）とほとんど同じ性能となってしまう。
もちろん、M1搭載モデルの評判を聞いている限りでは実際のパフォーマンスはそれ以上となる可能性が高いため「あくまでも数字だけで見た場合」ということにはなるが、それでもディスクリートGPUを搭載せずM1Xのみということになると製品としてのインパクトがそれほど大きくないよな、というのが最初の方で述べた「MacBook Pro 16インチモデルはM2Xを搭載して出る」と考える理由にもなっている。
ここで蛇足。直近のiPhoneの例でいうとGPU性能は2年ごとに約2倍になっているので、これと同じスピードでMシリーズも進化していくと仮定すると2023年頃かそれ以降にならないとGPU性能を示す浮動小数点演算性能が10TFLOPSを超えてくれないし、それだと8Kコンテンツの編集、主にFusionで現実的な動作速度で扱うことは無理なように思え、それがかなり困る。
そういう意味ではモバイル版ディスクリートGPUの登場を期待する層は少ないながらもいると思う、Appleが英断を下してくれることを祈る。
結局MBP16は3月23日に出るのか？
Intel製CPUから開放されたApple。これまでインテルの製品サイクルに引っ張られるカタチで自社製品のリリース時期をうまくコントロールできていなかった可能性を考えると今そのリリースに関する予測をすること自体馬鹿馬鹿しいと思いつつも、なんとなく3/23にあるとされるAppleの新製品群発表イベントの中でMacBook Pro 16インチモデルは「出る。もうイベントの目玉っていうくらいの扱いで出る」「出ないんだけど4月後半あたりにiMacともどもしれっと出る」のどちらかだろうとぼんやり考えている。
前者の方が楽しそうだがAMD Radeon Pro 5600Mを搭載したバカ高いMacBook Pro 16インチモデルを買ってまだ半年と少ししか経過していない僕としては、ディスクリートGPUを搭載しないのであればタイミングの問題もあるが性能的にも「これくらいの差なら必要ないかなあ」となってしまう。
70万円くらいもしたし。
結論。関心があるのはディスクリートGPUを積んだモデルでM1Xにはあまりない。
なんのための記事だったのか…。
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