ちょっと意外、DaVinci Resolve 18.5リリース
ラスベガスで開催されるNAB Showに合わせてDaVinci Resolveがアップデート。てっきりバージョンを19に上げてくるのかと思いきや「+0.5」で18.5(過去には不吉な数字である「13」を避けるために12.5というバージョンがあった)となった。
そのこともあってかハデで目立つ機能追加はないものの、一部の制作者(僕のような)にとってはかなり嬉しい新機能も追加されている。
アップデートのハイライト
以下はブラックマジックによる新機能の概要。細かい部分では150種類以上の新機能が追加されているらしいが…元が多機能すぎてもはや判別不能だ。カッコ内は該当する機能に対する個人的コメント。
- マルチカットページの改善(カットページ自体を大きくアップデートしたらしいが確認してもパッと見た限りでは大きな変化なし)。
- Blackmagic Cloud Presentationsのサポート(いよいよきた、試してはいないものの無料で利用できそうなカンジ)。
- DaVinci Neural Engineを使用した、Studioでのオーディオからの字幕作成(現状英語のみ対応。日本ではまだ利用価値は高くない)。
- DaVinci Neural Engineを使用した、Studioでのテキストベースの編集(未チェック。最近Premiere Proに搭載されたアレと同種の機能か?)。
- 複数のレイヤーを合成・管理する新しいFusionマルチマージツール(超便利。これまで2つをひとつにすることしかできなかったマージツールだが、複数の要素を一度にマージすることが可能に)。
- 複数のリモートモニタリングの改善
- タイムラインごとの高速バックアップをサポート。
- タイムラインごとのResolveカラーマネージメント。
- Fairlightの編集グループとミックスグループのサポート(今までできなかったんだ…)。
- StudioでAIベースのオーディオ分類をサポート(デモを見る限りでは超高速。使い方次第では物凄く便利かも)。
なんとなく予想はしていたものの、世の趨勢に合わせてかAI機能を盛り込んできているのもひとつの特徴。Adobe FireflyのようにAIを全面に押し出してこなくて内心ホッとしている。
なお、新バージョンは以下よりダウンロード可能、もちろんインストール前のバックアップは忘れずに。
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