近日中に確実にリリースされることが明らかになったiPad版Affinity Publisherについて、謎というか疑問に思える部分があったのでその点について少しだけ言及してみる。
余程このツールに関心のある人でなければ全くどうでもいいどころか気付きもしないであろう点だが、本家サイトとAppleのサイトでリークされたそのイメージに不審な点があるのだ。
iPad版Affinity Publisher、バージョンはV1?
まず、前提としてiPadOS用Affinity Publisherの情報がリークされているのはAppleのiPad Pro紹介ページと本家であるSerifの製品紹介ページの2ヶ所のみだが、よく見てみるとふたつのおかしな点があることに気が付くはずだ。
まずひとつめ、お互いのサイトで製品名の表記が微妙に違っている。
Serifでは「Affinity Publisher」となっているが、iPad Proの紹介ページでは「Affinity Publisher 2 iPad」となっている。
ここで注目すべきポイントとしてはナンバリングの有無でしかないため「そんなのちょっとした表現の違いじゃないか」と思われるかもしれないが実はそうではない。実はこれが次のポイントに繋がってくるのだ。
違いはナンバリングだけではない、重大は違いは画面にあり
それではふたつめの不審な点について見ていこう、これは先に掲載した2つの画像をよくよく見てみると実はUIが違っている。
どちらのサイトでも同じアプリを指しているハズなのにUIが違うのはどうしてだろう? どちらかがダミーないしはプロトタイプのものだということだろうか、判断が難しい。
正しいのはAppleサイト版!? 本家がプロトタイプか
ここで少し邪推をしてみよう。
そもそも新バージョンであるV2の登場が間近と噂されているという事実がある。そうなるとAffinity Suiteの機能(StudioLinkを中心とした互換性)を考えると本当にV2が出るのであれば全てのアプリを同時にアップデートしなければならない。そんな中でAffinity PublisherだけがV1で出るのか、というかそれが可能なのかというと多分不可能だ。
この考えが正しいのであればSerif公式の画像はプロトタイプ(というよりV1版。開発に時間がかかりすぎてタイミングを逸し頓挫したと予想)で、UIが大きく変化しているAppleでの画像が進化したV2版のものであると考えると腑に落ちはしないだろうか。
さらに、お互いの操作画面右側にある「スタジオ」ボタンの数がAppleでのものの方が多い…となれば新機能が追加された分ボタンが増えたというシンプルな説明もつくわけだが、結局は実際に発売されてみないと本当のところはわからない…今回はお互いの相違に気が付いたため記事にしてみたが、もしこれが意図的に行われているのだとしたらなかなか面白い、ファンしかのめり込めないニクい演出だなあと思う。
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