YouTubeにおいて数週間ほど前から正式にリリースされた新機能「サムネイル画像のA/Bテスト」、コイツをここ最近の食 – The Food –で利用している。
個人的にこの手の機能、というか分析すること自体が割と好きなこともあっていよいよYouTubeもこういった機能を提供してきたかと感慨ひとしお。使い勝手についてもシンプルで誰にとっても使いやすくなっていてとてもイイ。
テスト機能の使い方はシンプル・簡単
その使い方について説明…といってもサムネイルの設定自体はこれまでどおりの方法とほとんど同じ、テストしたいサムネイル画像をアップロード(最大3つまで)してやるだけ。動画を公開後少し時間が経つと動画の編集画面内にあるサムネイルの項目のメニュー→「テストレポートを表示」をクリック。
レポートで注目すべきポイントとしては優劣を測るための評価が「再生回数」ではなく「再生時間」の割合になっていること。
たとえ目立つサムネイルでクリック率(=再生)を高めることができても、視聴者としては肝心のコンテンツが期待していたものと違うと感じるとすぐ別の動画を再生してしまうため視聴者維持率が低くなってしまうが、この視聴者維持率がYouTube側がコンテンツを評価するために重視している(と思われる)パラメーターになっているので、単なるサムネイル画像の良し悪しではなくコンテンツの内容を的確に表しつつ魅力的なサムネイルの作成を心がける上で再生時間の割合で評価しているというのはとても理にかなっているというわけだ。
どうやら比較するサムネイル同士で極端な差があるとテスト期間内であっても自動的に停止されるようで、その場合はテスト結果の良かった方のサムネイル画像が固定されるようになっているところも余計な手間を減らす、機会の損失を未然に防ぐという意味でありがたい仕様。ちなみに、現行ではこのテスト結果を確認するためにはスマートホンではなくMacやWinのブラウザを利用する必要がある。ここらへんは出先でささっとテストの推移を確認したいといったニーズは少なくないと思うので今後のアップデートで改善してもらえるとありがたい。
今回のテスト機能が実装されたことで誰でも手軽に最良のサムネイルを選ぶことができるようになったのは素直に喜ばしいことだ。サムネイル画像を複数制作する手間がかかるものの、自信の知見を高めるためと割り切れば試してみる価値は十分にあるハズ、他者(社)と差別化するためにも徹底的に使いこなしていきたい。
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