(狭い狭い)世間ではDaVinci Resolveのβ5がリリースされたとかBlackmagicから新しいカメラが登場したとか、ついでにBMPCCシリーズに内蔵されてるジャイロセンサーが解放されてDaVinci Resolveによる強力な手ブレ補正が可能になったとか騒がれている最中、僕はついに念願の富士フイルムのカメラ、それもハイエンド機であるGFX100Sユーザーとしてデビューすることになった。
久々のスチルカメラ
過去へ遡れば、サラリーマン時代から趣味に業務にと写真撮影や加工をしていた僕にとって写真撮影においてのデジカメは身近な存在であり、17年前にEOS 5Dを自腹で購入して以降はずっと(当時は一般的でなかった)RAW撮影してきた。
それが気が付けばスチルカメラを手放し、URSA MiniやBMPCC4Kといった動画撮影用カメラばかりを購入していたのだが、ずっとスチルカメラを購入したいと考え、それも中途半端なカメラではなく一生付き合える相棒のような「弩級の」カメラを探していた。
最初はGFX50Rを狙っていたものの気が付けば…
そんな時に富士フイルムから登場した中判カメラがGFXとなるが、このカメラについてはシリーズの発売当初(2017年頃)から気になっていたしSNSにもたびたび言及していて、当時欲しかったのはGFX100Sや前モデルであるGFX100ではなく、下位機種であるGFX50Rだった。
理由は簡単で、撮像素子の面積がフルサイズの約1.7倍であるなら1億画素以上もあるGFX100Sだと画素ピッチが狭すぎてノイズ耐性が低い、あるいは余裕がないだろうという考えと、GFX50Rのサンプル画像(のみ)を観て、そのあまりの高画質に心揺さぶられたからだ。
あと、しいて挙げるなら1億画素も要らない、5,000万画素もあれば十分ということだったが、高城剛さんの「GFX100はとてつもなくイイ」的発言を知り方針転換、ずっとお金の工面について考えていたが、それとは無関係にスチルの撮影案件が舞い込んできたため半ば強制的に購入したというわけだ。
いざ購入してみたGFX100Sと人生最大の衝撃
実は資金的には何の問題なくGFX100Sとレンズ群を買うことはできたものの、とある事情により買ってこなかったこのカメラだが、いざ購入するとなるとレンズ1本じゃ心もとない、最低でも2本は必要だろうということで純正のGF120mm Macroに加え、GF63mmを一緒に購入。
到着から3日ほど経過し、今に至るまでテスト撮影を繰り返しているが、中判カメラならではの問題(被写界深度の浅さや絞り)に戸惑いつつも、正直いってその画質には本当にビックリした。
このサイトやYMRchannelをご覧になってくれている方はご存じかと思うが、僕は機材に対して変に褒めたりはしない。
企業から提供された機材であってもダメなモノはダメ、良いモノは良いと言っているが、それは僕が機材に対して特別関心があるわけではなくモノを作るという行為そのものを重要視しているからであるし、番組のことを考えて無駄に褒め称えても視聴者にとって有益な情報にはならないと考えているからだ。
そんな僕がはっきり断言しよう、GFX100Sは本当に凄いカメラだと。
これまでたくさんのカメラに触れてきたが、まさかここまで別格のデータを吐き出すカメラが市販品として存在していたなんてと思わされるほど超高画質なカメラだとは考えもしなかった(購入前に下調べをほとんどしていなかった)。
あまりにも凄すぎて、このことについてtwitterで連日投稿しているが、せっかくなのでレビュー動画としてYMRchannelで公開しようと準備中(だからここで延々書いてもあまり意味がない)。
まとめ。GFレンズとの組み合わせにおいてGFX100Sが吐き出すデータ(非圧縮RAW)は僕がこれまで見てきたどの写真データと比べても圧倒的に優れているし、異次元に高画質データであるのは間違いないと確信している。
もちろん、市販されているカメラの中ではという話ではあるので一部業務用カメラに対しては当てはまらないが、この異次元の高画質がたかだか100万かそこらで手に入る時代になったことに対しては本当に驚くしかない。
繰り返しになるが、あまりにも凄すぎた。
グラフィック制作・PVやYouTube用の映像制作をやりつつ、YouTubeでのチャンネル運営サポートやコンサルティング、勉強会といったことを扱ってます。
割とヒマな人、2019年頃にアドビ製品を全部絶った「脱アドビ」を達成。
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