以前OpenFXを利用した肌の補正について紹介させてもらったが、その方法だと有償版でしか利用できなかったので今度は無償版ユーザーでも手軽に利用できて効果バツグンな肌の補正方法について説明していく。
使い方はとても簡単、ただ「ミッドディティール」のパラメーターを上下させるだけだ。
ミッドレンジを中心にコントラストを調整する「ミッドディティール」
ミッドディティールのパラメーターはカラーページ左下にある「プライマリー」内にある。
僕の環境では「ミッド」という表記のみだが正式名称はミッドディティールで、環境によってはミッドディティールと表記されるかもしれないし「MD」と表記されるかもしれない。ひとまずここではミッドディティールで統一させてもらう。
このパラメーターの調整幅は0.00を基準として-100〜100までとなる。マイナス側は中間調のコントラスが弱まり、正数側がコントラストが強まりシャープネスを強めたような効果になる。ハイライト部とシャドウ部にはそれほど強く影響を与えないためうまく扱えば様々な場面で活用することができる便利なパラメーターだ。
説明するにあたりブラックマジックが配布している映像を利用させてもらった。この映像に対してパラメーターを適度に下げて(だいたい-70程度)いくと肌の部分を中心にコントラストが弱まり柔らかなイメージに仕上がる。
これだけでもそれなりに効果は確認できるが、よく見ると効果が適用されて欲しくない部分、ここでは顔の左にある生地のディティールが失われてしまっている。顔の結果はいいとして、効果が適用されて欲しくないそれ以外の部分を守るために「ウィンドウ」で丸形のウィンドウを追加してやり、サイズや形状、境界線のぼかし具合を適度に調整してやれば今回のチュートリアルは終了となる。
たったこれだけの処理で見違えるほどの映像に様変わり。無闇に使うと不自然な映像になってしまうこともあるが、細やかな配慮のもと使えば被写体の魅力をグッと引き出すことができる便利な小技。この方法をさらに発展させた使い方があったりもするがまずは基本的な使い方をマスターしよう。
記事だと多少はしょっている部分もあるが、詳細まで知りたいという方はYouTubeにこの方法について説明したチュートリアル動画を公開しているのでそちらを観てもらった方が早いかもしれない。
今回紹介した手法については販売中の動画教材「【カラコレ】基本マスターコース」および「DaVinci Resolve基本マスターコース エクストリーム」に収録している。
他にも特殊なエフェクト(OpenFX)を利用した美肌効果についても言及しているが、もちろんそれだけではなく様々なシチュエーションで利用できるチュートリアルが満載。作品のクオリティーを向上させるだけでなく案件獲得のために役立つものばかり、ぜひ確認してもらえればと思う。
『【カラコレ】基本マスターコース』紹介ページ
https://kyokuti-creator-school.teachable.com/p/davinciresolve_color_bmc
『DaVinci Resolve基本マスターコース エクストリーム』紹介ページ
https://kyokuti-creator-school.teachable.com/p/davinciresolve_bmc_extreme
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