世の中に素材販売系のサービスは吐いて捨てるほど普及している昨今、不肖オーミネもいよいよ売り手としてその大海に飛び込むことになったのでご報告。
っていうか、こんな仕事してるのに今まで利用してなかった自分にビックリだ。本当に
トライしてこなかった理由
実はそこそこ昔から素材販売系のサービスを利用したかった(もちろん販売側として)んだけど、5D MKⅢは静止画は良くても動画は画質が悪すぎてそもそも映像を撮ろうっていうモチベーションが上がらなかったからトライせず。
次に購入したRX10 Ⅱは撮影する楽しさは希薄だったもののS-Log2を利用した4K動画はそのダイナミックレンジの広さも相まってそれなりに満足度の高いものだった。ただ、唯一の難点を挙げるとすればコーデックがH.264だったためにDaVinci Resolve上でのパフォーマンスがとても低かったことと色深度が8ビットしかないというのはやっぱり厳しくて、いざ気合い入れてカラコレしてみようと思った(ここらへんに関しては後述)ら割と早い段階でトーンジャンプ1が発生してしまってこれは困ったとなっちゃってアウト。
要はハードウェアのせいにしてかまけてたっていうワケですな、でもそれが昨年末に購入したBlackmagic Designの「URSA Mini 4.6K」を購入してから流れが変わってきたと。
まずはPIXTAから
よしよし(全てじゃないけど)機材は揃った。これで撮影形式を8ビットのH.264なんていうちゃちいデータなんかじゃなく4KのDNG RAWで撮影してProRes出しで販売できるってなもんで、まずは肝心の素材販売サービスを「PIXTA(ピクスタ)」に絞り込んだ。
PIXTAを選んだことに特に理由はなくただ単に歴史が長いことと、たまたま検索上位にきてたってだけ。
この記事を書いている10/10の時点でまだ素材は販売できていないものの、諸々の手続き自体は一応最終段階まできてるっぽいんで2,3日以内には販売が開始されるかと思う。
それと平行してshutterstockとiStockにも申請中。順当にいけば近いうちにshutterstockでも扱ってもらえるようになるハズ。iStockの方は…審査が厳しそうで望み薄、まあいずれイイ素材が集まったと判断したらその時にまたトライしてみればいいかな。
自分で売ることができる素材は何か、を考える
と、ここまで書いてきて、そもそも僕が販売しようとしている映像素材はなんなんだって話になる。
スタジオ持ってないからモデルさんを撮れるでもなく凝ったライティング技術も持ち合わせていない。そんな僕が撮り貯めてある映像素材、それは風景や草木といった植物だ。
最初の頃は月にひとつでも売れれば御の字くらいに考えてたけど、回りを見わたせば同じカテゴリのライバルはその他のカテゴリに比べ断然多い。そりゃそうだ、風景や植物なんてありふれたものはカメラさえ持ってれば誰でもどこでも撮れちゃうんだから必然的に販売点数も増える。
そのことに気がつくまで、僕は映像素材としての汎用性を考えてカラコレしていた。
でも、他と同じモノをいくら販売したところで埋もれて見られなくなってしまうに違いない。さすがにそうなってくると労力が完全に無駄となってしまうと思った僕は「だったら売ることを考えるんじゃなく自分のブランディングのために活用しよう」と考えを切り替え、これまでの無難なカラコレではなく自分の色を前面に押し出した画作りにチェンジ。結果、他人からすればとっても使い勝手の悪い映像になっちゃったけど自分が使うからいっかな。意外とそこからまた新しいオファーが生まれるかもしれないし何事も経験かな。
まずは年間100素材を目標に頑張らんといかん!
PS.まだこの手のサービスって4K動画を扱ってないのね…遅いなあ。
- 階調が滑らかではなくなり帯のような境界線が見えてしまう状態。デジタル一眼レフカメラで撮影した映像データを加工していくとすぐに出る困ったヤツ。 ↩
グラフィック制作・PVやYouTube用の映像制作をやりつつ、YouTubeでのチャンネル運営サポートやコンサルティング、勉強会といったことを扱ってます。
割とヒマな人、2019年頃にアドビ製品を全部絶った「脱アドビ」を達成。
映像制作やYouTube、動画マーケティングなどに関する情報を配信中。