iPhoneのバッテリー問題、その傾向と解決方法はこれだ!

Appleは劣化したバッテリーを使っているiPhoneの性能を意図的に下げている。— このニュースが流れ出したのは3,4日ほど前か、GIZMODOGIGAZINEなど大手のwebメディアが取り上げたこともありあっという間に広まってしまった。

現段階ではこの件に関してAppleは事実を認めていて「iPhoneを不意のシャットダウンによるダメージから守るために劣化したiPhoneの性能を段階的に下げている」といった内容のコメントを出している。

このことに関しては僕の見てきた限り世間の反応はネガティブなものが多く、かくいう僕もこの話を知った時はAppleの独善的な判断と隠ぺい体質、そしてそれにまつわる販売促進のための施策だという疑念が頭をよぎり怒り心頭。その時の様子はYMRchannelの公式twitterアカウントをご覧されたし。

で、この性能ダウンってやつを実際に体験して問題の本質がどこなのかってことを考えてみようと考えiOS番のGeekbenchを購入、チェックした後YouTube動画としてその顛末をアップしましたよっていうのが今回のお話。

案外良心的かもしれないApple

実際に自分のiPhone 6SでGeekbenchを走らせてみた結果、本来出ているハズの半分以下のパフォーマンスしか出せていないということが動画を見てもらえばわかるかと思う。このことから、確かにiOS10〜iOS11をインストールしたiPhoneがパフォーマンスを低下させる何らかの処置が施されていることがわかる。

左がiPad Mini2、右がiPhone 4Sのスコア。

左がiPad Mini2、右がiPhone 4Sのスコア。

次に、iPad Mini2(iOS 11.2.1)とiPhone 4S(iOS 9.3.5)を測ってみると、こちらはGeekbenchの公式サイトにあるようなスコアを記録。ということは、4SはiOS 9だからわかるとしてもiPad Mini系は今のところCPUの性能をダウンさせるような処置は施されていないと予想。

iPadはバッテリー容量も大きい分劣化耐性が高いということだろうか、何はともあれiPad Proの購入を考えている自分には安心の結果。

「段階的に」ってナンだ?

今回の件で最も重要だと思われる部分は2つあって、ひとつ目はそもそも1年ももたないようなバッテリーを搭載している、もしくは設計ミスに起因する可能性のあるマージン設計の不備。そしてふたつ目が最悪半分以下のパフォーマンスになってしまうという処置をユーザーに何も知らせることのないままに施行してしまっていること。

正直な話、僕自身は携帯電話に過度な性能を求めるのはナンセンスだと思ってるんで電話とメールくらい使えれば文句はないんだけど、パフォーマンスが落ちてくるとそういった普段の操作にも支障をきたすくらい遅い、というか不安定な場合があるから「性能下げるんだったら最低でも純正アプリくらいはそれでも快適に使えるくらいチューニングしてよね」と言いたい。
もっと欲を言えばサードパーティーの開発者にも「これからはiPhoneの性能が半分になったつもりでゲームとかユーティリティーとか、とにかくアプリ全部を開発してね(ペロ舌)」ってことを徹底してもらいたいけど、それやっちゃうとどんどんAndroidに流れちゃうだろうから無理か。

Appleは「段階的に性能を下げる仕組みを導入した」とコメントしてるけど、この「段階的に」っていうところで色々な誤解を呼んでいるようで、某巨大掲示板なんかでは「アップデートするたびに性能下げられるぞ!」的なやり取りが交わされている。でも、僕が試して分かったこと、感じたこととしては段階的にっていうのはあくまでもiPhone(バッテリー)のその時の状態に応じてクロック周波数が変化していくってことで、この速度制限のことを機能と呼ぶならオンかオフかの2択しかないんだと思っている。

オンの場合、つまり今多くの人が利用しているであろうiOS11.2.1をインストールされたiPhoneはバッテリーの劣化の度合いや気温などの影響によってその性能が何段階かに分けてピョコピョコと上下する。だから暖かい日が続くようになれば必然的にパフォーマンスが向上するし秋から冬にかけてはパフォーマンスが下がっていく。

ここらへんはそれこそ動画を見てくれと思うんだけど、パフォーマンスが上がった状態の6Sはゲームなんかしなければかなり快適に使える。引っ掛かりがないしアプリの起動も速くなる。

要は「段階的にっていうくだりの説明があやふやだったのと、パフォーマンスを下げる仕組みを導入しているんじゃなくてパフォーマンスを調整する仕組みを導入しているって説明してれば良かったんじゃないの」ってことデス。だからネガティブな印象が強くなっちゃってる面があるんじゃないかな。

Appleは痛くもない腹を探られているのか

さて、延々書いてきたこの案件。海外ではもっとヒートアップしちゃってるようでAppleに対して続々と訴訟が起こっている様子。ここでAppleがかじ取りを謝ってしまうととんでもない額の賠償金が発生する可能性もあるし、うまくいったとしてもAppleという企業に対してのブランドイメージはお金に換算できないほどのダメージを負ってしまうのはほぼ確実だと思う。

ただ、ここからは完全な邪推になるけど僕はAppleが本当にマズイことになるのはその裁判の過程で他にもパフォーマンスに関する施策をやっているっていうことを知られた時だと考えてる。

Appleは今回の施策はiPhone 6Sの不意のシャットダウンを防ぐために導入したとは言っているものの、それ以前にも別の名称、別の理由をつけてそれに類するようなことはしていた可能性が物凄く高い。
このことを考えるに到った経緯はしっかりとあって、僕のiPhone 6SってiOS11にしたあたりからやたらとバックで動いているアプリのリブートが増えている。これまでは複数のアプリを切り替えて使ってもリブートなんか発生してなかったのに今じゃ当然のようにリブートしてくる。

「iPhone 6Sなんて古いんだからしょうがない」と思っちゃイケナイ、6Sはアプリなどの一時的なデータを格納するメモリを2GB搭載しているけど、最新のiPhone 8もまた同じ2GB。でも8じゃリブートなんて滅多に起きずに快適に使えてるでしょ?この差はなんなんだっていう話なんです。
クロック周波数のパフォーマンスとは関係ないはずのメモリ部分にまで影響を及ぼしている何らかのプログラムが働いていると判明したとしたら一体どれくらいのダメージになるのか、想像するだけでちょっとコワイ。

まっ、今回の件に関しては最初のネガティブな印象から一転、非はあるにせよAppleはそこまでヒドイことはしてないんじゃないかっていう感想でした。

古いiPhoneを使っている読者諸君、今回の動画を見てiPhoneのパフォーマンスをドカンと改善してやってくださいませ。

オーミネ

フリーランスでグラフィック制作・映像制作やってます。
YouTubeで頑張る人を応援しつつ、そんな人たちに少しだけ役立つ動画コンテンツも配信中。

YMRchannel(YouTube)

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