最近クライアントの指定した場所で撮影する機会が増えている。そんな時はクライアント側で使い捨ての手袋を用意してくれるが、その手袋は布製でグリップが全く利かないため撮影するにあたっていつも以上に気を使うことが多い。
そんなこともあり自分で「撮影に支障を来さない、使い勝手の良い手袋を買おう」と思い立った。結果としてそれなりに満足のいく製品を購入することができたが、多分少なくとも来年の春先まではコロナの影響が色濃く残ることを考えると会社勤めのカメラマンだけでなく、フリーランスの映像制作者全員にこういった気配りが必要になるかもしれないと考え記事にしてみた。
コロナへの対策をしないというリスク
その前に、まずはひとつそもそもなぜ手袋をしないといけないのかということだが、これは当然コロナ感染を防止するためであり、それは自分を守るということでもあるし、相手を気遣い守るためということの意思表示でもある。
何がいいたいのかというと、相手に目に見えるカタチで予防対策を施しているのとそうでないのとは印象は天と地ほど違う。純粋にコロナ対策のためであれば、クラスターなどが発生するなど最悪の事態が起きた場合、その被害を小さくするための防御策であるのは当然のこととして、そうではない、ビジネス上でのリスクヘッジになるという話だ。
こういった話は身近なところではまだ聞かないが、業界のプロフェッショナルな方々は僕などが想像もできないような苦労をされているに違いない。それも全ては相手のためであり自分のためでもあるのは間違いないはずだ。
もし何かあればすぐさまその案件を失い、信用を失い、ひょっとすると会社まで失ってしまうかもしれないのだ。そういったことを考えるとフリーランスであるからといって相手の用意してくれた対策をしているだけでは全く足りない、せめて相手に安心してもらえるような対策を相手の目に見えるカタチで行い、安心と信頼を得られるよう心がけるべきだ。
そういうわけですでに利用している殺菌ジェルの他にグリップの利くであろうゴム製の使い捨て手袋を購入した。
思った以上に雑な包装とパッケージ。実際の使い心地は…
最初は需要がありすぎてきっと売り切れ続出に違いないと思っていたがまったくそんなことはなく、探せば大量に見つかった。
その中ではいくつか見て比較した結果、VUVUINCというメーカーのものをチョイス。お値段は他のメーカーのものと比べると少しお高いが、商品説明を読んでいくと細かな作業に適していると判断し早速購入。
最初はパッケージごと撮影現場に持ち込む予定だったが、届いた商品はティッシュを一回り大きくしたような大きめサイズで重さは3倍近い。何よりもパッケージの組み上げが雑でヤワ…これを持ち歩いたら一日でボロボロになって中身が散乱してしまうのは間違いないので、使う分だけ袋に入れるなどの必要がありそうだ。
あと、この手の製品はもっと丁寧に収納されているかと思っていた(この製品だけ?)が思いの他雑然と積み重ねられているのは印象が良くない。クライアントがこれを見たら「使い回してるのか?」と疑われてもしょうがないレベル。
この段階では正直失敗したかと思っていた今回の手袋。だが、実際に使ってみるとその評価は一変し、すこぶる使いやすい。
手に装着した状態のフィット感だったりグリップ具合が良好で、ほとんど違和感を感じることなく通常の撮影業務が行える。
細かなカメラのセッティングだったりその他の撮影機材のセットアップなどでチェックしてみたが、指先へのフィードバックも普段と大きく変わらない。嬉しい誤算としては手袋をした状態でもiPhoneやiPad、Macを何の問題もなく操作できたこと。これなら余程のことがない限り現場で手袋を外す場面はなさそうだ。
ありがたいことに年末にかけて映像制作業務が大量に待ちかまえているので、使用している機材を使った実際のオペレーションを想定したテストは何度か行う必要があるが、それなりにいい買い物ができたと思っている。
これから春先にかけて、映像制作者にとっては手袋やマスク、消毒用ジェルなどといったアイテムはほぼ必須。ぜひ参考にしてもらえればと思う。
グラフィック制作・PVやYouTube用の映像制作をやりつつ、YouTubeでのチャンネル運営サポートやコンサルティング、勉強会といったことを扱ってます。
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