ちょっと間が空いちゃったけど今も話題のREDのスマートフォン『Hydrogen One』に関して後半部分を書いてきます。前半部分を書いた後に分かったことなんかもあったりで大変だ。
Hydrogen Oneの担う機能について考える
そもそもの話、このケータイがシネマカメラとしてどこの機能を担うのかについて考えていこう。
番組の中では大型の撮像素子は熱や消費電力の関係で無理だろうみたいなことを書いたけど、あの後じっくり考えてみたらもしかしてSuper 16mmでならいけるんじゃないか?そうすればBlackmagicのBMPCCと同等かそれ以上の画質は引き出せるカモ、なんてモヤモヤしているところにアメリカのスーパーガジェット青年でYouTuberのMarques Brownlee氏が自身のコンテンツの中でプロトタイプ(もちろん実機)を紹介しているじゃあないですか。
残念ながら肝心のホログラフィックディスプレイの部分に関してはモザイク表示で確認できないものの、その映像の5分7秒あたりにチラッと気になるモノが映っていて、これが特許出願書類にあったハードウェアなハズ。Marques Brownlee氏が言う(頑張って翻訳)にはどうやらこれはHydrogen Oneにセンサーとレンズマウントを追加した状態ってことらしい。
映像を見る限りでは随分とイカツイ見た目になってるけど、これは何かしらのジャケットみたいなモノを装着した状態で、それには大型の撮像素子が備わっていてシネマレンズを装着できるようになるということなんじゃないだろうか。
ちょっと前の予想
せっかくだから以下にちょっと前までの勝手な予想(願望含む)を列記してみる。
- 複数台のHydrogen Oneを利用してグリッドコンピューティングとかで爆速の映像処理?
- 外部モニターとして常時ホログラフィックディスプレイでファイナルの画に近い映像を確認できる「だけ」。
- ハウジングの形状を見ると一般的なスチルカメラとソックリ。もしかしてデジタルスチルモーションカメラ特化型?
とまあこんなカンジ。カタチが見えてくるにつれて随分的外れなことを考えてたと反省。ハズカシー!
実は超弩級!? Hydrogen Oneは本物のシネマカメラか
ここ最近ずっとこのカメラのことを考えていたけど、このカメラがREDにとってどういった立ち位置にくる製品なのかって部分に関してはサッパリ分からなかった。
いくらモジュール式にして高性能なハードウェアを積んでいけるとしても現状で最上位グレードが500万円オーバー(ブレインのみでの価格。念のため)のWEAPONがあるREDからしてみればHydrogen Oneなんて所詮はお遊び、ただのエントリーモデルに過ぎないんじゃないか・・・。
そんな考えが何度も頭をよぎっていた頃、とある海外の情報サイトでHydrogen Oneに関してのREDのコメントを発見。それによればなんとこのシステム、REDのこれまでのカメラのどれよりも素晴らしいものになるとのこと。全てを信じることはちょっとできないけど、これでフツーの市販品とは違うことは確定したかな。
まとめ。スマートフォンしかりハウジングがどうであれ、確実なのはREDが新しい独自規格(RED Hydrogen 4-View content)を出してきたからにはプレイヤーだけでなく、その撮影機材も含め今後展開させてくいくっていうことなのは間違いない。だとしたら、未来の映像コンテンツのキーワードは4Kや8Kなんじゃなくて、それらはAR/VR/MRコンテンツを支えるための一要素でしかないのかもしれない。そう考えると高画素競争の果てが見えてきてしまっている現在ではその高画素競争の最先端を走っているREDがモアハイレゾリューション以外の付加価値を提示していくっていうのは不思議だけど妙に納得できちゃうっていうか説得力があるよね。
2回に分けて長々と書いてきたけどこのHydrogen One、RED Loverな僕はずっとコイツの情報を追っていきますぜ。
グラフィック制作・PVやYouTube用の映像制作をやりつつ、YouTubeでのチャンネル運営サポートやコンサルティング、勉強会といったことを扱ってます。
割とヒマな人、2019年頃にアドビ製品を全部絶った「脱アドビ」を達成。
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