普段キヤノンのカメラは使わない僕(レンズは使っている)だが今気になっているキヤノン製カメラがある。Canon EOS C300 Mark IIIがそれだが、とにかく物凄いスペックを持ったモンスターカメラといってもいいかもしれない。
最大のトピックスは超広ダイナミックレンジを実現するDGO
キヤノン製のカメラの動向を追ってないためこのカメラの立ち位置がイマイチ分かっていないが、商品紹介ページを読む限り報道から映画製作まで幅広く使える拡張性・カスタマイズ性がひとつのウリになっているスーパー35mmフォーマットの製品ようだ。
本体はかなりコンパクト。拡張の方向性次第では映画製作に特化したそれなりに大きなシステム(EF / PL / Bマウントに対応)になるようでここらへんはかなり好感が持てる。
だが、個人的なトピックスは外観やそのシステム、使い勝手ではなく画質に直接関わる部分となる「DGO(Dual Gain Output = デュアルゲイン・アウトプット)」だ。
詳細は以下にキヤノンの製品紹介ページから借用した説明画像に譲るが、一言でいってしまえば「ハイライトに強い撮像素子とシャドウに強い撮像素子で同時撮影した映像を合成してしてしまう技術」みたいなものらしいが、これにより16stop+というとんでもないダイナミックレンジを実現しているとのこと。
ここらへんはREDカメラにある「HDRx」と似たような技術なのだろうか、ダイナミックレンジを大きく拡張してくれるという意味でこの手の技術は今後ますます重要になってくるのだろうが、まさかキヤノンがこのスピード感・この価格感(約100万円)で出してきたのは意外だった。
保存形式はCinema RAW LightとXF-AVCの2種類。DGOが合成した映像を吐き出すというのであれば、その機能を使うとCinema RAW Lightでの保存ができないということだろうか・・・レビューできる機会があればぜひその画質ともども検証してみたいところだ。
ちなみに、最大解像度はDCI 4K(4096 × 2160)。XF-AVCで4:2:2 10bitでの収録ができる(Intra FrameとLong GOPを選択可能)ところは一般的な一眼レフタイプと比べて大きなアドバンテージがあるといっていいだろう。
初代5Dからのキヤノンユーザーな僕だが5D MarkⅢを最後にとんと使わなくなってしまったキヤノン機。噂のEOS R5もそうだが久々にワクワクするようなカメラが出てくれたことがとても嬉しい今日この頃。
■Canon EOS C300 Mark III紹介ページ(キヤノン公式サイト)
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